FLI製品取り扱い15周年記念

■15周年記念
FingerLakesInstrumentation(通称FLI)製品を取り扱いをはじめてから早くも15年が経とうとしています。 販売一号機は IMG6303Eという機種でフルフレーム型のCCDセンサを搭載し、お客様のご要望で特殊なウィンドウを取り付けた冷却CCDカメラでした。  当時からすでに3段電子冷却を装備し高冷却と低ノイズがすでに確立しており、カメラを知る人であればこのカメラであれば より精度の高い観測や淡い星雲の映像を今までにないレベルで達成できると直観的に確信したことだと思われます。
その数年後ダウンロードの速いMicroLineシリーズが登場し小型でありながら高冷却と低ノイズの基本性能を引き継いで 販売台数が一気に増えました。 これとほぼ同時期にProLineシリーズが登場しアクセサリ類とのリンクがシンプルになり カラーフィルタホイールやデジタルフォーカサーの拡張性が一段と高くなりました。
現在では冷却CMOSカメラのKeplerシリーズや、より大きなCCDが搭載できるDeepCoolingシリーズが登場しあらゆるニーズに お応えできるようラインナップされております。 標準品に加え特殊なオーダーもカスタマイズ対応もしてきております。  弊社ではこの15年間で数百台の冷却CCDカメラを販売することができ、お客様に大変感謝いたしております。

■CCDとCMOS
デジタルカメラのイメージャーには大きく分けて2種類あります。 CCDセンサとCMOSセンサです。 ビデオカメラなどでは当初CCDが主流でしたが 現在では転送レートが速いことと駆動回路がシンプルなことからCMOSセンサが主に使われております。 淡い天体を映し出すには 長時間露光が必要のため速い転送速度は必要とされておらず、CCDセンサが不動の地位を保っております。 CMOSセンサの特徴は 低読み出しノイズと高速ダウンロードであることから、この特徴を活かせる分野は高速現象をもつ天体となるため、人工衛星追尾や 月惑星分野などに有効だと考えられております。 また恒星などを高い時間分解能で観測するなどの用途にも使われ始めております。  長時間露光の分野でも背景レベルが極端に低くなるようなナローバンド撮影において低読み出しノイズが効果的に働き 従来以上に淡い部分を映し出してくれるものと予想されます。 

■裏面照射タイプ
観測用にはE2V社製CCDセンサを搭載したカメラが大変人気です。 裏面照射CCDは高感度であるのですがとてもデリケートなセンサでも あるため、撮影方法をはじめ保管・メンテナンスは専門知識が必要となります。 ユーザ様には適格なサポートを実施しており 大変ご満足いただいております。

■大型センサ
搭載できる最も大きなイメージャーはE2V社のCCD230-84とGpixel社のGSense6060になります。 どちらも一辺が6pととても大きく 公共天文台などの大きな望遠鏡に適しております。 大型望遠鏡であっても高速撮影ができるKL6060に大きな期待がかかります。

■メンテナンス
冷却カメラはイメージセンサーを冷却するため密閉された空間に収納されてます。 しかしながら数年経つとどうしてもその空間内に 湿気が混入しイメージャーに結露が生じてきます。 当社ではカメラ内部の除湿を行うクリーン環境が整っているため 迅速にメンテナンス対応ができる体制となっております。 他社で購入したカメラでも機種登録を行えば当社のサービスを受けることが可能です。

■アダプタ製作
当社ではお客様の望遠鏡にカメラが取り付けられるよう設計・製作を行っております。 お気軽にご相談ください。

■15周年記念セール
FLIカメラ販売開始15周年を記念して2019年4月より1か月間お客様感謝セールを実施いたします。 通常価格より大幅値引きに加え、初回メンテナンス費用が 無料になるサービスを付属する予定です。 冷却CCDカメラ及びCMOSカメラのご購入を検討中のお客様はぜひこの機会をご利用ください。 

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