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ダークノイズと呼ばれているものは実はシグナルです。 決まった場所に決まった量だけの
値を出力するからです。 映像に対しては不要な信号のためダークノイズと呼ばれていますが、
正確にはダークカレントと言います。
温度と露出時間を一定にすれば毎回同じ位置に同じ値前後のダークカレントが出現するため
ライトフレームからダークフレームを引き算すれば映像の中にぽつぽつとしたものはなくなります。
しかしながら実はS/Nは僅かながら悪化しています。
この僅かな悪化を抑えるにはダークフレームの枚数を増やすのがテクニックです。 統計的数学でも
このことは証明されていますが、ライトフレームの数倍の枚数のダークフレームを用意しておいて
引き算すると背景の悪化が防げます。
次の映像はライトフレーム1枚に対しダークフレームを1枚使ってダーク処理をした場合と、4枚使ってダーク処理をしたときの
映像の違いです。 4枚使った処理のほうが明らかに背景のノイズが低く抑えられています。
左:生画像、中:ダーク1枚、右:ダーク4枚
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ダークカレントにもショットノイズがあるためばらつきが生じてます。 このショットノイズを抑えるには、コンポジット効果を
使います。 より精度の高いダークフレームを使って減算することによりノイズを抑えることができます。
目安としてはライトフレームの2-4倍程度の枚数を撮影しておけば十分効果が現われます。 ダークフレームを
必要以上に撮影しても背景ノイズを抑えることはできません。 読み出しノイズとスカイノイズがあるためです。
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