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   モニタ倍率とはカメラで撮影した映像をモニタ上で見たときにどれくらい拡大されているかを表すファクタで、 画像をピクセル等倍で見るときのモニタ倍率は次の式で求まります。 

モニタ倍率 = ドットピッチ ÷ 画素サイズ

たとえば、最近のモニタのドットピッチは平均0.2mmで、これと5ミクロン画素のCCDで撮影した画像を そのままピクセル等倍表示すると 0.2mm ÷ 0.005mm = 40倍で見えていることになります。
つまり、マクロレンズを使って1:1の等倍撮影した映像は実はモニタ上では40倍に見えていることになります。  また、この式からわかるように画素サイズの小さいカメラで撮影したほうが拡大率が大きいことがわかります。  最終的な倍率は、モニタ倍率と光学倍率の積となります。

倍率 = モニタ倍率 × 光学倍率

顕微鏡などの倍率(光学倍率)の定義は、物を25cm離して見たときの見かけの大きさと顕微鏡の接眼部をのぞいたときに 見える大きさの比で決められモニタ倍率も同じ考え方で計算できます。  ただし同じ画素サイズのCCD カメラでも画素数が異なると同じ倍率であっても観察できる範囲が異なります。 下記に被写体サイズに適した 撮影レンズを分類してみましたのでご参考ください。


被写体サイズ
使用レンズ
光学倍率作例
-0.001mm 電子顕微鏡 x100〜x100000(電子倍率)
0.001-0.01mm 顕微鏡対物レンズ x10〜x100 写真1
0.01-0.1mm 顕微鏡対物レンズ/マクロレンズ+延長アダプタ x1〜x10
0.01-1mm マクロレンズ1:1 x1 写真2
1-10mm マクロレンズ1:4 x0.25〜x1
10-100mm マクロレンズ1:10、広角レンズ x0.1〜x0.25 写真3
100-1000mm 標準レンズ x0.01〜x0.1
10-100m 望遠レンズ x0.01〜x0.001
100m - ∞ 望遠鏡 〜x0.001 写真4