シーイング

  夜空を見上げたとき、明るい星がキラキラと揺らめいて輝いて見えるのは、星が瞬いているのではなく 大気の屈折が時間と伴に変化しているためです。 望遠鏡で星や惑星を見たときにシャープに見えたりボケて 見えるのも同じ理由です。
  ではどうしたら星や惑星がシャープに見えるでしょうか。 空気の屈折が乱れる原因が主に3か所あります。  1つ目は赤道儀本体や望遠鏡内部に溜まった暖かい空気が望遠鏡内部で空気の流れを作る筒内気流で、 これは強制的に空気を入れ替えるか1時間ほど外気に馴染ませておけば 自然に温度が一致します。 2つ目は地表から数m〜数百mの間の空気の層で、これは適切な場所を選べば常に 安定した空気の層が得られます。 山の中腹などは暖かい空気と冷たい空気が上昇気流によって かき乱されるので適していませんが、平地の中の小高い丘などは地面の温まった空気の上になるため シーイング良いことが多いです。 3つ目はジェット気流です。 中緯度地域ではジェット気流が常に 流れているため、安定した星像を得るのは難しいですが、亜熱帯地域などにいけばジェット気流が無く びっくりするほどシャープな映像が得られます。   






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